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【五泉市立五泉南小学校5年生】新潟水俣病を学ぶ授業の様子をレポートします!

2020年2月に、五泉市立五泉南小学校の5年生の皆さんに対して、社会科の時間(連続2コマ)を使って「新潟水俣病」についての授業(講師はあがのがわ環境学舎)を行いましたので、その様子をレポートします!

4年生の時は清流に住み「環境の見張り番」と呼ばれるトゲソ(イバラトミヨ・絶滅危惧種の淡水魚)についての学習を行っていた皆さんですが、今回は水(阿賀野川)が汚されて起きた新潟水俣病について学んでもらいました。

まずは、Google Mapの衛星画像地図を使って、五泉南小学校から徐々に写し出す範囲を広げ、その過程で水環境(学校・早出川・阿賀野川など)を確認しつつ、最終的に阿賀野川流域全体を映し出して、工場の位置や阿賀野川の流れる地域を確認してもらいました!

子どもたちには、自分の学校がどこにあるかを地図上で指し示してもらったのですが、大勢の子どもたちが「自分が指したい」と挙手してくれました!

次は、食物連鎖のイメージ図を使って、有機水銀が人体に取り込まれる過程を理解してもらいました。それと同時に、川魚を多食していた当時の食生活にも実感をもってもらいました。その後は、そのように発生した新潟水俣病の「被害」について4つのポイント(①初期の被害/②裁判と支援/③差別・偏見/④主な症状)に分けて解説しました。

休憩を挟んで、次は工場の製造ライン図からなぜ工場が設立され、公害を発生するに至ったかを、子どもたちとやり取りしながら解説していきました。その後は紙芝居教材「阿賀の近代産業ものがたり」の後半部分を読み聞かせし、その中で鹿瀬工場の設立経緯から公害発生までを復習してもらいました。

続けて、公害が起きた後の対策・現在の阿賀町についても記述がある紙芝居教材「阿賀の近代産業ものがたり」の19枚目と20枚目を読み、その中から公害発生以降における原因企業や行政(県・阿賀町)の環境再生や地域再生の取組みを抜き出してもらいました。最後に、クラス内での発表を通じて意見を共有し終了いたしました。